コラム

オフィス空間
2021.05.23

オフィスデスクの選び方

 

事務作業やミーティング、リフレッシュスペースまで、デスクはオフィスには欠かせない備品です。

それだけに沢山の種類とサイズが存在し、どれを選んでよいか分からないという方も多いと思います。

サイズが大きければ作業効率が上がるというわけではなく、オフィス空間に合わせないと狭くなってしまい逆に作業効率が悪くなってしまう事もあります。

オフィス空間や用途に合わせて適切な形やサイズを選ぶ事によってお仕事のパフォーマンスの向上に繋がります。オフィスデスクにどんなものがあるのか、種類やサイズについてご紹介いたします。

 

デスクの種類特徴
片袖机

 

片側にのみ引き出し(袖)がついたもっとも一般的なタイプでコストパフォーマンスにも優れます。袖は左利きの方用に左側に設置することも可能です。

両袖机

 

両側に引き出し(袖)がついた大型タイプ。片袖よりも広さが倍になることで、より多くのものを収納できます両側の引き出しに鍵がかけられるのでセキュリティも高く書類の取り扱いが多い事務員、管理職、役員クラスの方に向いています。

平机

袖がなく自分のデスクに書類をたくさん収納する必要のない人であれば、すっきりして使いやすいデスクです。引き出しワゴンを設置することで、様々なオフィスのレイアウト変更に柔軟に対応できます。
フリーアドレス図書館の閲覧テーブルのように、個人席を決めずに空いている席を使う形式です。営業のような外出の多い部署においては、着座していない時間を有効的に使える為、スペースコストを削減できます。又その日に仕事をする人とグループを組み適切な席を選んで使うことも可能です。
L字型デスク

 

天板がL字の形をしているデスクです。複数台のモニターを設置することもできます。片方にパソコンを設置し、もう一方のスペースでは書類作業をする等、各自に適した使い方を考えられます。ITや士業等の業種に重宝します。

 

デスクのサイズについて。

オフィスデスクのサイズは、幅(W)、奥行(D)、高さ(H)の3辺のサイズ違いで種類があります

デザインが優れていたとしても、サイズに不都合があれば使い勝手が不便だったり、設置スペースが足りないという場合も考えられ

適切なサイズを選びましょう。

 

横幅の標準サイズは、1200mmです。

それ以上になると大きいと感じますし、

それ以下ですとコンパクトなサイズになります。

 

1000mm以下

非常にコンパクトなサイズになります。

デスクトップではなくノートパソコンを使っている人、

営業職等でデスクに座っていることの少ない人に向いています。

逆に、紙の資料等を多く使う人には向いていません。

 

1200mm

最も一般的なサイズです。デスクトップパソコンを置いても余裕があるので、

電話を置くこともできます。文房具や書類を広げて仕事をしても大丈夫です。

 

1400mm

通常よりもやや大きめのサイズです。図面や資料をたくさん広げて仕事をする人に向いている大きさです。

 

 

1500mm以上

モニターを2つ以上置いたり、大型のパソコンを使う人に適したサイズです。もしくは役員クラスの人が使うような大きさのデスクです。

図面を引いたり、書類をたくさん広げて仕事をする必要のある人には広めのサイズ、あまり席にいないとかコンパクトなサイズでもできる仕事であれば、横幅はそれほど必要ないということになりますね。

 

奥行きサイズ

現在の奥行標準は700mmです。

小さなオフィスですとこのくらいの奥行きの方がスペースを無駄なく使えるでしょう。

 

デスクの高さ

現在のデスクの標準的な高さは700mm〜720mmです。

又一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)が推奨しているのは720mmとなります。

720mmを推奨する理由には以下の3つのポイントがあります

 

720mm推奨の3つの理由

 

1)日本人の平均身長が高くなった。

1971年当時よりもオフィスで働く外国人ワーカーが増加し、日本人の身長も高くなり、当時と同じ方法で算出すると推奨高さは720mmになります。

 

2)収納スペースの確保。

近年、書類の標準サイズがB5・B4からA4に統一され、それを収納するために袖引き出しの下の段が深くなりました。そのため、700mmの高さのままでは最上段の袖引き出しが非常に浅くなり、収納できるものが少なくなりました。高さが720mmになれば、最上段の袖引き出しが20mm深くなり、実用性は大きく向上します。

 

3)車いすへの対応

身障者の雇用拡大により、オフィスでも車いすに対応できる高さの机が必要になりました。大型の車イスの肘までの高さは床から670mmです。デスクの高さが700mmだと天板厚が30mmあるので、天板下の高さが車イスの肘の高さと同じ670mmになります。これでは車イスの肘が天板にぶつかって、それ以上、デスクに近づけません。デスクの高さが720mmあると、車イスの肘が天板下に入り込みます。

 

★身長の低い方でデクスの高さが720mmは少し高いと感じられる方は、フットレストの使用をおすすめします。

以上の事からデスクの高さは720mmを推奨しております。