コラム

オフィス空間
2021.05.19

長時間座っても快適な椅子選びのポイント!

 

 

オフィスチェアを選ぶ際、価格や見た目で選んでいませんか?

オフィスチェアには素材やデザイン、形状、カラー、サイズ、機能等とにかく沢山の種類があるので、選ぶ基準がどうしても価格とデザインになってしまいがちです。

毎日の仕事中、長時間あなたの身体を支えるオフィスチェアは、仕事のパフォーマンスや身体の疲労を左右する重要なツールとなります。

正しい椅子を選ぶ事で仕事の効率アップや疲労軽減につながります。

 

長時間座っても快適な椅子選びのポイントは以下の3点となります。

 

①体圧が適正に分散されていること

②背骨を自然なS字形状に近づけること

③適正とされるサイズに調節できること

 

 

「①体圧が適正に分散されていること」

 

「体圧分散」とはベッドのマットレス等でもよく使われる言葉ですが、 接触面積を広げることで、身体の表面にかかる圧力(=体圧)が、 局所的にかかるのを防ぐことを言います。 イスの場合、特に座面は、座骨結節点の2箇所を中心に圧力が集中しやすく、 硬い面に長時間座ると痛みを感じることもありますので体圧が適正に分散されるチェアを選びましょう

 

 

座面について

座面は最大で体重の約80%の重さを支えています。長時間座る方は座面に体圧分散の効果が高い、モールドウレタンクッションを使用しているオフィスチェアを選ぶ事がポイントです。またモールドウレタンは複雑な形状でもデザイン通りに成型することが可能ですので、長時間座っても疲れにくいような形状に設計されています。

 

背もたれについて

オフィスチェアの背もたれは、「ローバック」「ミドルバック」「ハイバック」の3種類があります。それぞれ、背もたれの高さで種類が分けられています。

基本的に背もたれが高ければ高いほど座り心地は良くなるため、長時間座って作業することが多い場合は、ミドルバックかハイバックがおすすめです。

背もたれの形状は直線的ではなく、背中のラインに沿うようにゆるくS字状のカーブを描いているタイプを選びましょう。

 

ヘッドレスト

ハイバックタイプのチェアに搭載される機能です、人の頭の重さは体重の10%程度と言われ、ボーリングの球ぐらいの重さを身体が支えているという計算になります。デスクワークを続けていると、集中して画面を見るため徐々に前傾姿勢から猫背になります。頭が前に出ることでその重さが首や肩、背中、腰と身体への負担を増大していきます。

イスに深く座り、背もたれとヘッドレストに軽く体を預けながら仕事をすれば、重たい頭が支えられ、体圧も分散されることで疲れにくくなります。肩こりや腰痛の予防にも繋がります。

また、仕事の合間にヘッドレストと背もたれに上体を預けることで身体を休め、リラックスすることもできます。

 

肘掛けについて

肘掛けは腕や肘を載せることで負担を軽くでき重要な体圧分散の効果があるオフィスチェアの機能です。

人の両腕の重量は、体重の約16%あり、体重60kgの人では、約10kgにもなります。

肘掛けを使うと、肩への負担が減るだけでなく、座面にかかる体圧も減らすことができ身体への負担軽減に繋がります。

ただ、アームレストの高さがデスクの高さと合わなければ、デスク下にチェアを収納できなくなる場合もあります。

アームレスト付きオフィスチェアを検討している場合は、デスク下に収納できるかどうかを確認して選ぶか、高さ調節もしくは上下可動できる収納式タイプを選ぶと良いでしょう。

 

 

②背骨を自然なS字形状に近づけること

人の背中の形状は本来「S字形状」です。 ところが、座ることによって背骨のS字形状が崩れてアーチ状になり、腰や椎間板への負担が大きくなります。 腰への負荷は立っているときの何と1.4倍にもなります。すると、腰を痛める、疲れる、内臓を圧迫する等上半身の様々な疲労を起こす原因となります。 このような疲労を起こさないためには、背骨を自然なS字形状に近づけることが必要です。

 

ランバーサポート機能を選ぶ

ランバーサポートとは、「腰部をサポートするパーツ」のことを言います。

オフィスチェアは商品によって標準装備されているものと、オプションとして付けることができるものがあります。ランバーサポート機能によりS字形状のラインを保持し、背骨を本来の自然な状態に近づけ疲労軽減に繋がります。

 

③適正とされるサイズに調節できること

どんなに高価な椅子を買っても正しい着座位置に調整していなければ意味はありません。

適正とされる位置に調節するにはまず、正しく座る必要があります。 全てのイスで、背もたれに腰部が自然に当たるように深く座ることが、 フィッティングの基本です。

そこから膝、足首(靴のかかと)がそれぞれ90度に曲がり、 太ももを座面に平行にできている状態です。これが最も体圧を適正に分散できる着座位置となります。

 

上下昇降機能

殆どのオフィスチェアで備わっている機能となります。チェアの高さを調整できる機能ですこの機能を使って上記の正しい着座位置に

 

リクライニング機能・ロッキング機能

リクライニング機能やロッキング機能を利用すれば、体を伸ばしてリラックスすることや、一時的に姿勢を変えて体を休めることができ腰への負担を軽減できます。