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蒔絵と漆のお話



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蒔絵(まきえ)とは?
蒔絵とは、日本独自の工芸技術としてすでに1500年も昔から日本にある技法です。漆(うるし)を接着剤代わりにして純金箔、純金粉、銀粉又は螺鈿(らでん:貝殻の裏の奇麗に光る部分)等を蒔(ま)きつけて行き模様(絵)として完成させていくので蒔絵と呼ばれます。そしてその蒔絵を施した蒔絵万年筆を初めて作ったのがパイロット(当時は並木製作所)なのです。

蒔絵の技法
蒔絵万年筆は、一本の完成に数ヶ月を要し、製作の工程では数々の高度な技法が駆使されます。漆(うるし)を塗り重ねるほど深みを増す色、照り映える金粉、銀粉。そして絵柄にいきいきと表現される、磨きぬかれた美の世界。そこには、伝統を伝える匠の技があります。そこで一部ですが、蒔絵の技法をご紹介いたします。


研出高蒔絵(とぎだしたかまきえ)
最も手間暇が掛かる技法です。
漆や炭粉などで絵柄部分を盛り上げ、その上に漆で絵柄をつけ金粉を蒔き、さらに漆を塗った後、絵柄を研ぎ出します。このような工程を何度も繰り返すことにより、立体感を持たせ重厚に仕上げる最高級蒔絵技法です。
高蒔絵(たかまきえ)
漆などを塗り重ねて、他の面よりも一段盛り上がらせる技法です。立体的に見えるのが特徴です。

螺鈿(らでん)
夜光貝、蝶貝、あわびなどの貝殻の裏側(キラキラした部分)を薄く剥いで小片とし、それを漆で塗り固め研ぎ出して仕上げます。



研出平蒔絵(とぎだしひらまきえ)
呂色仕上げをした素材に金粉を蒔いたり絵柄をつけ、漆でその上を塗りつぶします。乾燥させた後、木炭で絵柄を研ぎ出す手法です。



平蒔絵(ひらまきえ)
色漆、生漆で描いた絵柄の上に金粉を蒔き、乾燥させた後、漆を数回塗り重ね、固まったところに磨きをかけ光沢を出して仕上げます。

漆(うるし)の話
九州から北海道中部にかけて、栽培されている落葉樹です。生育には日当たりと、風通しのよい、肥沃な砂交じりの土壌が適地といわれます。雄木と雌木があり、樹液を採取するのは雄木の方が滲出が多く好都合です。大きいものは高くて10メートル、直径30〜40センチになり、9月ごろ紅葉しますが黄味が多い植物です。

漆はかぶれる?生漆や樹液そのままが肌につくとかぶれますが、個人差が多いようです全くかぶれない人もいます。免疫性があるとも言われていますが、パイロットの蒔絵作家グループメンバーにいまだにかぶれる人がいます。ただし完全に完成された蒔絵では絶対にかぶれませんので、安心してご使用していただけます。

漆は最高の塗料
蒔絵万年筆の商品説明を見ると、「呂色仕上げ」(蝋色仕上げとも言う)と書いてあります。これは漆塗りの独特な表現で、「ろうそく」の蝋(ろう)の用な、しっとり濡れた、それでいて下品に光らない、おちついた艶を思いうかべれば理解できる気がします。

この「呂色塗」は油分を抜き取った、固めの「くろめ漆」を塗り、乾いたのち、木炭で研ぎ、平滑にします。その上に精製した生漆を、すり込み乾かす作業を数回くり返して、角粉などでみがきます。そうすると、蝋面のような、すべすべした仕上がりとなるのです。しかも、その表面は堅く傷がつきにくく、酸、アルカリに強く、金属素材に塗られたものは
200度くらいの熱にも耐えられるそうです。触れてみると、その表面からほんのりとしたあたたかさが手に伝わって来ます。一見して漆塗りのように仕上げているものとの差は、まずこうした手触りが違います。「呂色仕上げ」は高級蒔絵のシンポルです。パイロット蒔絵の下地は、すべて「呂色仕上げ」なのです。

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